神奈川県厚木市の某所で9月某日、幼いアーサー役・山田果菜美と幼いキリ役・丸野花南子で座談会が行われた。せっかくなのでいくつか質問してみた。
ーーでは、まず250公演が終わって感想は?
花南子(以下・花) 楽しかった!
果菜美(以下・果) 楽しかった!
花 でも、本番の前は死ぬほど緊張したよ。やってるときは楽しかった!ん~・・・朝起きた時は何も感じなかった(笑)。
果 1日目はいつも通りいい感じにできたけど、2日目は・・・噛み噛みだった(笑)。何かがおかしかった。
花 あ、でもそれはある!かなこも途中から声が変だった。多分、張り切り過ぎた・・・。
果 本番前に1回通しておかないと思ったより上手くいかない(笑)。
花 あるあるあるある!!
ーー意外にも2人の評価は辛口だね。でも、М6「希望の剣」はもちろん両日とも良かったけど、2日目はすごいよかったよ。感じなかった?
2人 本当!?
花 え、緊張して手汗が凄かったのは覚えてる(笑)。
果 口の中に毛が入ってすごく気になってた(笑)。
花 あ、かなこね。衣装の右足のファーが落ちた!めっちゃ気になった!
恥ずかしがっているのか、くだらないことしか言わない2人だが、舞台上では豹変し観客の涙を誘う。
ーーよく2人で自主練してるって聞いたけど、どんなことしてたの?
果 全部!
花 色々あり過ぎて、わかんない。あ、でもアーサーとキリの時間経過(遊び)のところはよくやったよね。
果 そこはいつまでもいつまでも(やることを)ノートに書いてたね。7つくらいにしてから、さらに3つくらいにしぼったよね。縄跳び、だるまさんが転んだ、鬼ごっことかもあった。
花 あ~!あったね~。
ーー自分で気を付けたとこ、頑張ってるところは?
花 滑舌!!滑舌しかない!!あと、あじちゃん(6年後のキリ役・安島恵梨 さん)の動物っぽい動きを頑張ってまねしてる。
果 早口にならないように!
ーーお互いに相手の好きなシーンとか、すごいなって思うところある?
果 好きな部分は、キリがお母さんにアーサーの説明をする時の「おいらたちと違って耳が・・・」の言い方。
花 めっちゃピンポイントだね(笑)。
果 あそこの自分の世界に入ってる感じが好き。
花 かなこはねぇ。かおりちゃん(アーサーの叔母さんのルイザ役・山田かおり さん 果菜美のお母さん)に怒られてるところが好き。すっごい自然だから(笑)。でも、いつものかおりちゃんじゃないなぁって思う。
果 変わんないよ。いつもと。
ーー今度の11月までに直したいのは?
果 一番やりたいのは最初のアーサーとキリの出会いのシーン!もっとやりたい!
花 かなみんいつもそこ言うよね!(笑)
果 一番心配。最初がうまくできないと、その後もできない!
花 かなみんの「ええぇ、狼!」好きだよ!
果 そう?
花 うん。かなこは、時間経過あとは自分だけの世界にならないように。
果 そのシーンの「ごめんなさい」の言い方は前の言い方の方が好きだった。ゆっくりめで「ごめんなさ~いっ」の方がキリっぽくって好きだった。
花 分かった!そこ気を付ける!(笑)
ーー最後に一言、お願いします!
花 もっともっと、自分のものにしたい。もっともっと、
自分にできることを工夫していきたいです。
果 大きな大きな遠い遠い目標だけど・・・。叶うかわからないけど・・・。
花 どうぞ!(笑)
果 最後には、
あんなさんを泣かせる!
花 ・・・。かなみんすごいね。
果 かなこちゃんもやらないと意味ないよ!(笑)
2人 是非!11月公演観に来てください!
話を聞いていると、とても2人が仲がいいことがわかる。その仲の良さが、舞台上で自然とアーサーとキリの友情をうつしだし、感動に誘われる。大きな大きな目標も、そう遠いものとは感じなかった。これからも、子供たちの活躍から目が離せない!!
インタビュー・文=沼田来蕗